経営事項審査|経営状況分析の審査項目と指標
経営状況分析は、経審を受審する際に必ず受ける手続きです。
分析後に発行される「経営状況分析結果通知書」は経審の必須書類となっています。
決算書(初回は3期分)をもとに経営状況が分析・数値化され、勘定科目の誤りがないかもチェックされます。
経営分析は、国土交通大臣の登録を受けた登録経営状況分析機関のみが行えます。
経営状況分析(Y点)は、総合評定値の20%を構成します。点数の幅は0点から1595点です。
【経営状況分析における4項目の審査と8つの指標】
経営状況分析の審査項目は Ⅰ.負債抵抗力、Ⅱ.収益性・効率性、Ⅲ.財務健全性、Ⅳ.絶対的力量に分類されており、それぞれに2つの指標があります。
Ⅰ.負債抵抗力【借入金、支払利息が多く、倒産の可能性が高まっていないか】
指標① X1:純支払利息率(支払利息の売上高に占める割合)※低いほどよい
《計算式》(支払利息 - 受取利息配当金) / 売上金×100
指標② X2:負債回転期間(期末における負債総額が月商の何か月分になるか)※低いほどよい
《計算式》(流動負債 + 固定負債) / (売上金 ÷ 12)
Ⅱ.収益性・効率性【売上高、投下資本に対する利益額】
指標①X3:総資本売上総利益率(総資本に対する売上総利益の比率)※高いほどよい
《計算式》売上総利益/総資本(2期平均) × 100
指標②X4:売上高経常利益率(売上高に対する経常利益の割合)※高いほどよい
《計算式》 経常利益/売上高 × 100
Ⅲ.財務健全性【総資本における自己資本の割合】
指標①X5:自己資本対固定資産比率(固定資産に対する自己資本の割合)※高いほどよい
《計算式》自己資本/固定資産 × 100
指標②X6:自己資本比率(総資本に占める自己資本の割合)※高いほどよい
《計算式》自己資本/総資本 × 100
Ⅳ.絶対的力量【現金創出能力、蓄積利益】
指標①X7:営業キャッシュフロー(キャッシュフローの大きさ)※大きいほどよい
《計算式》営業キャッシュフロー / 1億(2期平均)
指標②X8:利益剰余金(会社内部の利益剰余金の大きさ)※大きいほどよい
《計算式》利益剰余金 / 1億
経営状況分析を受けると、分析機関が診断書を作成してくれます。
診断書を読んで、今後の経営方針をご検討ください。
経営事項審査|経営状況分析の審査項目と指標
茨城県稲敷郡阿見町の金田一行政書士事務所
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